オーナーは、歯医者さんです。
今は引退されましたが、女性の歯医者さんは開業当時それほど多くはいなかったようです。
年若かった彼女は、自分の初めての歯科医院のために、この什器を買ったそうです。
小さな抽斗がたくさんついています。大理石のトップに立ち上がりの一部に鏡がはめ込まれて、
どこか女性らしさのある、とても素敵な薬棚。
いらなければ処分するけれど、というオーナーはとても潔よい人なのです。
もちろん引き継がせていただきました。
コンテンポラリージュエリーを展示するのに、ミスマッチが面白いと感じています。
ラボの片隅にあるレントゲン室だった「 het klein kabinet 」は、博物館のイメージを出してみようと思い、これもまた譲り受けたシャーレーや、ビーカー、フラスコなども小さな什器として
活躍の場を探しています。


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